Scrapbooking & Paper Craft
テニス大会、最終日。
今日は、本当にすごいドラマを見せてもらいました。
誰もが予想していなかった結末。
そして、一人の女の子が、試合を通して大きく成長していく姿。
あまりにも感動的だったので、今日はそのお話をしたいと思います。
今回の主人公は、娘の後輩にあたる高校生の女の子。
とても素直で、かわいい子です。
コーチが指導しているときも、きちんと相手の目を見て、
「ハイ。ハイ。」
と、一生懸命話を聞いています。
でも、テニスの試合になると、ちょっと違うんです。
苦しくなったり、プレッシャーを感じたりすると、コートの中で横を向いて泣いてしまう。
見ているこちらまで、胸が苦しくなってしまうような場面もあります。
そんな彼女の試合を見ていたときのこと。
苦しくなって、涙をこらえていた彼女が、次のポイントでいいプレーを決めました。
そして、小さくガッツポーズをしたんです。
私は、その姿がとても印象に残っていました。
試合の後、ちょっとおせっかいかなぁと思いながらも、彼女を横に誘って、おしゃべりをしました。
「観たよ。
苦しくなって泣いちゃった後に、一本決まったら、小さくガッツポーズしていたよね。
あれは、すごいことだったね!
自分で気持ちを変えた瞬間だったね。
コートの中では、誰も助けてはくれないんだよ。
自分で気分を変えるしかないんだ。
みんな落ち込むときはある。
でも、なんとかして気持ちを切り替えているんだよ。
あのゲームでは、それができたね。
すごいと思う。」
そんなことを話しました。
彼女がその言葉をどう受け止めたのかは、わかりません。
でも、私はあの小さなガッツポーズが、どうしても忘れられなかったんです。
そして、最終日のトーナメント。
なんと、同じ高校のペア同士が対戦することになりました。
相手は、実力的には格上と思われる選手。
こちらの女の子も、コーチの指導を受けているのですが、時には、
「ん〜、でもなぁ。」
と、自分の考えが先に出てしまうこともあります。
一方、今回の主人公の女の子は、とにかく素直。
コーチの話をまっすぐ聞いて、一生懸命やろうとする子です。
そして、試合が始まりました。
もちろん、ミックスダブルスなので、ペアの男の子のサポートも素晴らしかった!
それでも、試合中、彼女が何度か横を向いて、泣きそうになっているのが見えました。
あぁ、また苦しくなっている。
でも、踏ん張っている。
なんとか、なんとか、気持ちを立て直そうとしている。
そして、なんと!
格上と思われていた同じ高校のペアに、勝ってしまったんです!
ただ、試合後の選手同士の握手では、彼女に笑顔はありませんでした。
勝ったのに、笑っていない。。。んです。
決勝の相手は、関東でも指折りの強豪校。
彼女は試合前から緊張して、お昼ご飯も食べられなかったようです。
大丈夫かなぁ。
そんな気持ちで見守っていました。
そして、試合開始。
なんと、ファーストセットを取りました!
でも、相手だって強豪校。
簡単には勝たせてくれません。
セカンドセットは落としてしまいました。
そして、最後の最後までもつれる大接戦。
一球、一球。
本当に、どちらも必死です。
何度も、何度も、苦しい場面がありました。
でも、彼女は諦めない。
ペアの男の子も、必死に支えています。
試合は、驚くほど長い時間にわたりました。
他の試合を終えた他の学校の高校生たちも、次々にコートへ集まってきます。
そして、いつの間にか、他校の生徒たちからも応援の声が!
「GO KINNICK!」
すごい!
学校を超えて、みんなが応援してくれている。
さっきまでは、対戦して戦っていたのに!
胸がグッと熱くなります。
そして、コートの中では、両チームとも一歩も譲らない。
もう、見ているこちらも息ができないほど。
あと一本。
もう一本。
お願い!
そんな気持ちで、みんなが見守っていました。
そして、ついに。
本当に、ギリギリのところで。
勝った!!!
その瞬間、コートの周りから悲鳴のような大歓声!
もう、何がなんだかわからないくらいの盛り上がりでした。
そして、試合が終わって、選手同士が握手をする場面。
私は、彼女の顔を見ていました。
笑っている!
今度は、満面の笑顔です。
そして、
あの子、決勝戦では一度も泣かなかった!
苦しい場面はたくさんあったのに。
あれだけプレッシャーがかかっていたのに。
彼女は最後まで、一度も泣かなかったんです!
それどころか、試合中に小さな笑顔さえ見せていました。
逆に、相手の女の子が何度か涙を見せる場面がありました。
もしかしたら、その姿を見て、
「私は泣かない!」
そう決めたのかもしれません。
もちろん、本当のところは彼女にしかわかりません。
でも、私には、試合の中でどんどん強くなっていく彼女の姿が見えました。
そして、私の隣では、コーチが泣いていました。
あぁ、もう。
なんて素敵な光景なんでしょう。
今回の優勝は、本当に素晴らしい結果でした。
でも、私が何より感動したのは、彼女の変化です。
苦しくなると、横を向いて泣いてしまっていた女の子。
その子が、最後には笑顔で戦い抜いた。
実は、私が彼女に話したことは、娘がテニスをしていた頃、何度も伝えてきた言葉なんです。
娘はコートの上では泣きませんでした。でも、試合が終わると、よく泣いていました。
誰にだって、苦しい時間はあるんです。
どんなに上手な選手でも、同じくらいの実力の相手と戦えば、苦しい場面がやってくる。
みんな、なんとかして自分の気持ちを切り替えているんですよね。
そして、私がその子に伝えたのは、もうひとつあります。
今はテニスがすべてに思えるかもしれない。
でもね、これからの人生でも、苦しい場面はたくさんあるの。
そんなとき、
「あの時、あんなに苦しい試合を乗り越えられた!」
その記憶が、自分を支えてくれるから!
うちの娘は今でもそうやってきた。と伝えました。
あの試合、頑張れたんだから!
そうやって、ひとつ、ひとつ。
ゆっくり自分に言い聞かせるように、思い出す。
そして、よし!もう少し頑張ってみよう!
そう思える「魔法の思い出」として、あの時の経験が、自分の中に残っている。
もしかすると、優勝することよりも
これこそが、
これからを生きていく「人生の中の宝物」じゃないかなぁ。
今回優勝した彼女にも、今日のことをたくさん思い出してほしい!
そんなことを考えてしまって、おばちゃん、力説してしまいました。汗
あんなに苦しかったのに、最後まで諦めずに戦えた。
その記憶が、これからの人生で彼女の力になってくれたら嬉しいなぁ。
本当に、素晴らしい試合を見せてもらいました。
優勝、おめでとう!
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