パパの唄

この歌の思い出は、17年前にさかのぼります。

娘が生まれて、9か月のとき。

主人の長い派遣が決まりました。

6か月、アフリカへ。。。

え?アフリカ?

私はアフリカに行ったことがありません。

安全なの?

まず、その不安がよぎりました。

うちの主人は、アメリカ海兵隊、その時は軍人だったので、

断るという選択はなかったのですね。

その前にも、イラクに派遣の命令が出ました。

その時、娘はまだ私のお腹の中にいて、あと数か月で出産という時期でした。私にとっても、主人にとっても、初めてのことなので、とても不安で、その不安を汲んでいただき、その派遣は見送られることになりました。

そのようなこともあり、アフリカの派遣は行く以外の選択はありませんでした。

私の心は自分自身の寂しさと、娘を一人で育てることができるのか?という不安と、主人は無事に帰ってこられるのか?など、先行き不透明な不安に押しつぶされそうでした。

娘もそろそろ、立って歩き始めるころ、そして、色々なことを認識し始めるころ。お父さん、パパの顔を毎日見せたい。

そういう思いで、ビデオを作ることにしました。

今のように、簡単にビデオを送ったり、ビデオで簡単に話せたり、世界中どこでも簡単につながれる時代ではなかったので。

その時、私が大好きだった曲。

リーズン 

reason

この曲を歌ってもらい、録画しました。

I’m not a perfect person
There’s many things I wish I didn’t do
But I continue learning
I never meant to do those things to you
And so, I have to say before I go
That I just want you to know

I’ve found a reason for me
To change who I used to be
A reason to start over new
And the reason is you

I’m sorry that I hurt you
It’s something I must live with everyday
And all the pain I put you through
I wish that I could take it all away
And be the one who catches all your tears
That’s why I need you to hear

I’ve found a reason for me
To change who I used to be
A reason to start over new

And the reason is you
And the reason is you
And the reason is you
And the reason is you

”出ていく前に、言うよ。

帰ってくるよ!(初めからやり直そう)

君を傷つけてしまって、ゴメンね。

そして、辛いことを押し付けてしまって、

君の横で悲しみを取り去ってあげられたら。。

あのね、聞いてほしいんだ。

僕には、理由ができたんだ!

新しく、いちからやり直す理由が、

だから、帰ってくるよ。

新しい家族ができたんだから。(←に聞こえて)

The reason is You!

君のために!”

この歌詞が、私や、娘に向けた「愛」の詩のように心に響きました。

もちろん、主人は歌いながら、2番になると涙ぐんでしまい、

泣いているのですが。心から共感できる歌だったからですね。

主人が行く前に、シーパラダイスに行きました。

思い出作りに、必死だったかな。

出発の朝

この朝の光景は、今でも忘れることができません。

朝ごはんを作り、まだ眠たい娘を座らせて、

ゆっくり、ゆっくり、朝食を食べました。

私は、今この時間が永遠に続きますように!

時間が止まってしまいますように!そう思いながら、

「行ってきます」の言葉が、あと1分、あと1秒でも、

遅くなるように、願っていました。

泣かないように、涙がこぼれないように!

1月の寒い朝、主人は迎えの車に乗って、出ていきました。

その後は、よく覚えていません。。。

娘を生かす!

それからの毎日は、娘を育てるというよりも、

娘を無事に生かす!死んでしまわないように!

変な言い方ですが。

30代にもなって、子育て初めての初心者だったので、

とにかく、主人が返ってくるまで、無事に守る!

そんなものだから、その頃の楽しかった記憶、あんまりないんですね。

朝起きて、ご飯を食べて、テレビをみている間に、家の色んなことをして…

夜、寝る前にパパのビデオを見せる。

この日課を繰り返していました。

外に出るのは、お買い物くらいかな?

ほぼ、毎日、パパのビデオを見て。

一番つらかったのは、娘が風邪をひいた時。

死んじゃったら、どうしよう!

24時間、48時間、ずっと、ずっと心配で…

3日後に熱が下がった時には、本当に感謝しました。

その時に、たぶん、初めて主人に愚痴を言ったかな?

そして、熱は薬を飲んで下がっても、また上がるものだと、笑

薬が効きません!って病院の先生に言うと、困った顔をしていたから。

そのくらい、とにかく、必死でした!

初めてのひな祭り。

同じ月に生まれた、お友だちの着物を翌日貸してもらい、記念撮影。

お嫁に行き遅れるパターンですね💦

1歳の誕生日

普通、1歳の誕生日は盛大に祝うのだけれど、

お友だちに来てもらい、近くのレストランに行きました。

この後で、同じ月に、同じ病院で出産した、仲良くしてもらっていたママ友と、合同、誕生日!お祝いしました。

こうやって考えてみると、周りのたくさんの方たちに守られて、1人きりの子育てではなかったことが救いです。

初めてのイースター。お庭にプラスティックの卵をまいて。

この日、デイケアでイースターをやったのですが、うちの子、ボーっとしているうちに1個も取れなくて💦

仕切り直しです。笑

たまに回線がつながる時には、スカイプでパパと対面。

パパはいつも、画面の向こうの人でした。

独立記念日

パパがいないから、夜の花火までいられないけどって。

会場の準備風景しか見られなかったけれど、

久しぶりにベースに行って、スターバックスでお友だちとしゃべりました。

なんだか、ずいぶん、話がそれちゃったけれど。

スクラップブックを作ったのは、パパが帰ってきて、時間にゆとりができてから。

ただ、この頃は日々の成長を写真にとって、パパに送っていたので、

写真が本当にたくさんあります。

デジタルになって、良かった♪

ただ、SDカードの頃だから、今のように写真をすぐに見つけることができないのが、ネックですが。

写真がある。これは、本当にうれしいことです。

あれ?話がそれましたね。

パパの唄、どこ行っちゃたの?笑

その間も、毎日、パパの唄を聞かせていました。

パパの時間だよぉ~って。

パパが帰ってくる!

パパの帰国の知らせを聞いてから、大忙し。

それまで娘と二人で、静かな日常のル―テインを送っていましたが、

パパお帰り!のバナーを作らないと!

パパのお出迎えの、ドアのサインボードを作らないと!

バルーンを予約しないと!

もう、やることがたくさんあって♥

先に希望があると、心も一緒に前向きに進みやすいですね。

バルーンは、前日、ベースまで取りに行ったのですが、

思いの外、多くて、大きくて。

車の中に入れる時に、押し込むと、バーン!バーン!と

何個か割れてしまい💦

そのたびに娘は泣くし💦

運転も、バックミラーから後ろの車が見えないし💦

散々でしたが、数個は無事に横浜の家までたどり着きました。

フ~!

今から考えると、よくやったのもです。

パパが帰ってきた!

車が止まり、パパが車から下りて、荷物を下ろして、

手を振って。

ゆっくりと家のほうへ、私たちのほうへ向かって

歩いてきました。

「お帰り!」

しばらくぶりの彼は、少しやせたかな?

娘は、パパに抱っこされて、ちょっと緊張した顔をしていました。

でも、パパが声をかけると、パパの顔をパッと見て、

でも、こんなに近くで、男の人の顔を見たことがなかったので(7か月)

すぐに目をそらして、私に助けて~という視線を向けます。

けれど、泣くわけでもなく、嫌がるわけでもなく。

戸惑っているようでした。

パパは、ビデオの中の人だったから。

しばらくは、パパのことを遠目で見て、怖がるわけでもないけれど、

緊張している様子でした。

二人で散歩に出かけたり、二人でお風呂に入ったり、二人で遊んだり、

だんだんと、慣れていきました。

二人でお散歩に行くと、泣いてしまうんだ💦というケースも聞いていたので、家は良かったかな。と安心しました。

せっかく帰ってきたのに、子どもに泣かれてしまっては、かわいそうですものね。

長々と、語りましたが。

リーズン。この曲は、

娘とパパの唄なんです。

『パパの時間』

私にとっては、少し自分のことができる時間。

娘にとっては、パパと会える時間。

何よりもパパの顔を忘れない時間。

本当に、私たち家族の「絆」の詩です。

17年後

娘も17歳、高校3年生。

今年の秋からは大学生で、ハワイの大学に行きます。

家族3人が一緒に暮らす、最後の時間を

毎日、毎日、大切にしているこの時に、

リーズンをうたった、Hoobastankが日本に来る!

しかも、横須賀のベースに来てくれる。

何とも言えない、ご縁。感謝です。

このようなことを少しブログにつづったところ、

まず、ドラマーのChrisさんが「いいね!」をくれました。

そのあとすぐに、バンドのHoobastankが「いいね!」

あ~、見てくれたんだ!嬉しくなりました。

ライブ当日

主人は2時間前から会場(映画館)に並び、

一番前の席を確保してくれました。

私もその日はクラフトのクラスだったので、生徒さんを連れて会場へ!

お友だちと合流して、その後は!!!

とっても楽しいライブでした。

コロナ中も、日本で何個かコンサートに行きましたが、

全然違う!これは、ライブです。

もう誰も席に座ることもなく、前に、最前列のかぶりつき!

盛り上げ方が、やはり、プロ!

ダグラスさんとも、2回も握手してもらっちゃいましたし、

娘は、自分のケータイを渡して、写メを取ってもらいました。

日本のコンサートは、撮影禁止!ですものね。

子供たちは、慣れていないのか?

まだ100%自分を出して楽しむことができないようで、

はにかみながら、小さな応援をしていました。

後ろで、ママはめまいがしそうなほどジャンプ!

若いころは、ずっとジャンプできたのにぃ~!笑

とにかく、200%楽しむことができました。

主人にとっては、バケットリスト。

死ぬ前にやりたいことリストに入っていることだったそうです。

ありがとう!

ズキッと来る瞬間、生きてる!

今まで50何年、生きてきて、色々なことを経験したけれど、

このようなズキッと心に刺さるような体験。

こういうことって、忘れること、ありませんね。

今書いていても、昨日のことのように呼び覚まされます。

ただ、娘は、知らないんですね。笑

1歳ですものね。ビデオの記憶も、あるか、ないか。

だから、残す必要があるんですよね。

娘にも、伝える必要があるんですね。

人は、忘れてしまうもの。

このストーリーを知った後では、娘もこの曲に入れる思いがきっと変わるとおもいます。この先、10年後に、20年後に。

親になって、子どもを持って。

きっと、あの時の私たちの思いを感じてくれるんじゃないかな?なんて。

先の未来へ思いをはせてみたりして。笑

とにかく、ズキュンとくる瞬間は、心が動いてる印。

いい印でも、悪い印でも。

その先に繋がれば、いい思い出になります。

ぜひ、そのことを残して!

写真と一緒に、言葉で残してみてください。

長い、長い、ラブレターを

最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

これからゆっくり、今の写真をスクラップブックのページに仕上げたいと思います。

出来上がったら、インスタでUPします。

そちらのフォローもよろしくです♪

「魔法のクラフト」CraftingMagic

あなたの思いでの曲は何ですか?

あなたは、その曲にどんな思い出がありますか?

そこから、あなただけのストーリーが始まります。

どうか、自由に!ペーパーの上に表現してみてください。

【ポール】

☆☆☆☆★☆☆☆☆★☆☆☆☆★☆☆☆☆★☆☆☆☆★

♥赤い靴をワンクリックの応援お願いします!♥

にほんブログ村 ハンドメイドブログ スクラップブッキングへ


にほんブログ村

またブログを書き始めてみようかな?

☆☆☆☆★☆☆☆☆★☆☆☆☆★☆☆☆☆★☆☆☆☆★

♥公式LINEだと連絡も早い!♥

よろしくお願いします。【ポール】

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。