【Scrapbook in Hawaii】
引っ越しの準備もあり、最近は気ばかり焦っていたので、クラフトにのめりこむ時間や、その気分にさえならず、クラフトルームからも遠ざかっていました。
もう限界だ! 何か作らないと!
そう、こういう時だからこそ、頭を空っぽにして手を動かさないと!
自分のマインドを「ハッピープレイス」に連れて行かないと!
久しぶりに足を踏み入れる部屋は荷物でごった返していましたが、まず机に座り。先月送られてきた新作のペーパーを吟味。色々悩んだ挙句、新作の落ち着いたペーパーコレクションを使って、「結婚式のアルバムを作ろう」と決めました。
彼女との出会いは2年半前。当時彼女は横須賀のベースで働いていました。私は彼女の会社でアメリカ人の従業員に向けて日本語を教えることになりました。彼女はとても勤勉で一日も欠かさずにクラスに参加してくれ、「あなたはいい先生ね」とほめてくれました。私はというと内心ビクビクで、毎日10数人の成人した大人を前にして教壇に立つことは、プレッシャーと不安でいっぱいだったので、彼女からその一言をもらったとき、涙がこぼれてしまいました。彼女がいてくれたから続けることができたような気がします。その後は彼女とはランチに行ったり、お家に遊びに行ったりとても親しくなったのですが、彼女も去年アメリカに帰ってしまいました。私はというと、「記念に娘さんの結婚式のアルバムを作らせて!」と写真をもらっていたにも関わらず、いつか取りかかろうと思いながら、時間がたってしまいました。
やっぱり写真がいいとページの出来栄えもすごくいいですね!われながら惚れ惚れします。今回は特に写真の厳粛な世界観(テーマ)を壊さないように、色使いに気を付けました。これで基盤となるレイアウトは完成です。
ちょっとだけ紹介しますね。
空いているスペースには、彼女にジャーナルを書いてもらいます。これもページの要です。タイトルはあえて付けないでおこうと思います。私個人の思い込みを入れたくはないので。
そして今日は、昨日作ったページに少しスタンプで華やかさを加えました。楽しい飾りつけの時間です。ここは作る人の個性を発揮する場所。でもあまりゴテゴテに飾り付けないように気を付けましょう!写真を邪魔してしまうから。とは言え、シンプルすぎると既製品と変わらないので、ちょっとした手作りのスパイスを入れるぐらいがベターです。(飾り付けたがる人は要注意です!)
ページを作っている間、彼女のことを色々と思い出しました。本当に不思議なことに次の日彼女から「買い物をしていてあなたのことを思い出したのよ」とテキストが入りビックリです!たまにテキストでのやり取りはしているけれど、この時間差攻撃は何か通じるもの感じ、彼女に「ちょうどスクラップブックを作っているんだよ!」と伝えると、とても喜んでいました。早く仕上げて送ってあげないと!
人を喜ばせることができる何かを持っている。本当に素敵なことです。
スクラップブックを作るときは、「あなたのことを大切に考えている」という気持ちを込めて作ります。そしてその温かさが相手にも伝わる。そこが手作りの素晴らしさです。私は誰かからもらう手作りのカードはずっと大切に取っています。時間が立った今でもカードを見ると、作り手の姿や人柄が目に浮かんできます。
そして、やっぱりそう。クラフトをすると自然と気分が落ち着きます。
キレイなものを見たり、いい音楽を聴いていると、怒っていられないですよね。ふたつの違う気分は存在できない。だからキレイなもの、可愛いものを作っているとき、楽しいこと、なつかしいことを思い出している時も、次第に気分が明るくなるんでしょうね。
考えてもどうにもならないことは、ひとまず置いておいて、自分の心を安静にするほうがいいのかもしれない。人にはそう言いつつも、私が忘れていました。
【魔法のクラフト】の魔法は本物です!
Happy Crafting! ハッピー・クラフティング!
【小梅】